韓国旅行を快適に楽しむためには、服装選びが重要です。
韓国は、日本と比べて四季がはっきりしており、季節によって気温や天候が大きく変化するため、服装選びには注意が必要です。
そこで今回は、韓国ソウルの年間の天気(気温)を元に、季節ごとにおすすめの服装を紹介します。
韓国ソウルの気温変動
出典:気象庁
上記図は、気象庁が発表している2023年ソウルの気温・降水量の変動です。
韓国ソウルと日本は、四季の移り変わりは似ているものの、同じ緯度の地域(ソウルと新潟)で比較すると、韓国ソウルの方が寒暖差が激しく、夏場は暑く、冬場の冷え込みが厳しい特徴があります。
出典:気象庁
隣国である韓国ですが、旅行の際には、季節に合った適切な服装を心がけることが大切です。ここからは、季節ごとに韓国旅行に適した服装を紹介します。
春(3月~5月)の韓国旅行に適した服装
ソウルの春は3月頃から5月頃まで続きます。
春と一口にいっても、3月の平均気温4.2度に対して、5月には14.6度まで上がります。
朝晩の寒暖差もあるので、旅行の際は持ち物に気をつけましょう。
また、この時期は、中国からモンゴルにかけて広がるゴビ砂漠から黄砂とチリが飛来するので、空が霞んでいることも。
韓国でも購入できますが、あらかじめPM2.5用のマスクを持っていくことをおすすめします。
韓国は日本に比べ花粉の影響がないため、花粉症の人は楽に感じるかと!
月 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 月降水量 |
---|---|---|---|---|
3月 | 9.8° | 16.2° | 4.2° | 11mm |
4月 | 13.8° | 19° | 8.8° | 97mm |
5月 | 19.5° | 25° | 14.6° | 156mm |
3月
適した服装
3月の韓国・ソウルの平均気温は10℃前後。春が近づき日中は暖かく感じますが、上旬はまだまだ寒さが残るため防寒対策が欠かせません。とくに朝晩は4℃前後と冷え込むので、ショートダウンやマフラー、手袋などを準備しておくとよいでしょう。
3月下旬になると徐々に気温も上がり、春の陽気を感じられます。日中は、トレンチコートやジャケットなどで十分な日が続きます。
3月におすすめの服装
- 上着:ショートダウン(上旬)、ジャケット(下旬)
- インナー:ニット、トレーナー
- 靴:スニーカー
- その他:手袋、マフラー、ヒートテック
4月
適した服装
4月は、春の訪れを感じる季節です。日中は暖かくなり、上旬の平均気温は約11℃まで上昇します。
しかし、朝晩は冷え込み、上旬は最低気温が5℃以下になることもあります。寒暖差があるため、軽めのジャケットや薄手のコートが必要です。日中は暖かくなるので、脱ぎ着しやすい服装を選ぶと便利です。
下旬になると、日中はさらに暖かくなり平均気温は15°まで上昇。桜が咲き始める桜シーズンを迎えます。日中はカーディガンで過ごせる日も多くなりますが、まだ冷え込む日もあるため、日によってはジャケットが必要です。
4月におすすめの服装
- 上着:ジャケット(上旬)、パーカー(下旬)
- インナー:カットソー
- 靴:スニーカー
- その他:PM2.5用のマスク
5月
適した服装
5月のソウルは、初夏を感じる季節です。
日中は暖かくなり、平均気温は約19℃まで上昇します。しかし、朝晩は10℃以下まで冷え込むこともあります。日によって気温差が大きいため、服装選びが重要です。
上旬は、日中は暖かくアウターなしでも過ごせますが、朝晩は冷える日もあるので、ジャケットが1枚あると安心です。
下旬になると、日中はさらに暖かくなり、夏のような陽気を感じる日も増えてきます。
日中は半袖で十分ですが、朝晩は涼しくなるため、薄手の長袖やカーディガンを1枚用意しておくと安心です。
5月におすすめの服装
- 上着:薄手のジャケット(上旬)、カーディガン(下旬)
- インナー:カットソー(上旬)半袖(下旬)
- 靴:スニーカー
- その他:PM2.5用のマスク
夏(6月~8月)の韓国旅行に適した服装
ソウルの夏は6月頃から8月頃まで続きます。
夏の韓国の気候は気温が高いうえに、日本よりは低いですが湿度もあるので、蒸し暑い季節となります。
梅雨は6月中旬から1ヶ月ほど続き、月間降水量は7月がもっとも多くなります。(2023年は8月が最も降水量が多い)
日本の梅雨と比べて、毎日連続して雨が降り続くことは少ないですが、太平洋側では台風の影響を受けることがあるため、急な豪雨や強風に注意が必要です。
雨季にソウルに旅行に行く際は、天気予報にかかわらず折りたたみ傘を持っておくと安心です。
月 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 月降水量 |
---|---|---|---|---|
6月 | 23.4° | 27.9° | 19.7° | 196mm |
7月 | 26.7° | 30.2° | 23.9° | 460mm |
8月 | 27.2° | 30.8° | 24.3° | 298mm |
6月
適した服装
6月は、夏が本格化する季節です。
平均気温は約23℃まで上昇し、1日中Tシャツで快適に過ごせます。6月中旬になると梅雨の影響を受け、湿度が高くなります。蒸し暑さを感じることが多いため、通気性の良い服装がおすすめです。
下旬になると、日中は27℃以上になる日も多くなります。
建物や電車ではクーラーが効き始めるので、冷房対策に薄手のシャツやカーディガンがあると快適です。
6月におすすめの服装
- インナー:半袖、
- 靴:スニーカー、サンダル
- その他:薄手のカーディガン(冷房対策)サングラス、折り畳み傘(中旬〜)
7月
適した服装
韓国の7月は日中は平均気温約27℃まで上昇し、湿度も高くなります。
蒸し暑さを感じることが多いため、通気性の良い服装がおすすめです。
7月は、ゲリラ豪雨が発生しやすい時期です。突然の雨に備えて、折りたたみ傘を持ち歩くと安心です。
下旬になると、日中は30℃を超える日もあり熱中症対策が必要です。
外は蒸し暑いですが、室内は冷房の影響で冷えるため、薄手のカーディガンを用意しておくと良いでしょう。
7月におすすめの服装
- インナー:半袖、ノースリーブ
- 靴:サンダル
- その他:薄手のカーディガン(冷房対策)サングラス、帽子、折り畳み傘
8月
適した服装
8月の日中は平均気温約28℃まで上昇します。
日本だと8月下旬になると暑さが落ち着いてきますが、韓国ソウルは8月下旬も真夏の暑さが続きます。
水分補給をこまめに行い、帽子やサングラスで紫外線対策も忘れないようにしましょう。
8月におすすめの服装
- インナー:半袖、ノースリーブ
- 靴:サンダル
- その他:薄手のカーディガン(冷房対策)サングラス、帽子、折り畳み傘
秋(9月~11月)の韓国旅行に適した服装
ソウルの秋は9月頃から11月頃まで続きます。
9月はまだ夏の蒸し暑さが残り、日中に30度以上となることもあります。
ただし、朝晩は冷え込むため、気温差で体調を崩さないように気をつけましょう。
10月になると気温が下がりはじめ、11月になるとグッと冷え込みます。
11月下旬になると雪が降り始めるので、しっかりとした防寒対策が必要です。
月 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 月降水量 |
---|---|---|---|---|
9月 | 23.7° | 27.6° | 20.2° | 135mm |
10月 | 15.8° | 21° | 11.5° | 31mm |
11月 | 6.8° | 11.5° | 2.9° | 82mm |
9月
適した服装
9月の韓国は、上旬はまだ真夏の暑さが残りますが、朝晩は肌寒くなることもあります。薄手のカーディガンがあると安心です。
下旬になると、日中の暑さも和らぎ、秋らしい気候になります。
日中は半袖でも快適に過ごせますが、朝晩は冷え込むので薄手のジャケットを用意しておくと安心です。
9月におすすめの服装
- 上着:薄手のカーディガン(上旬)、薄手のジャケット(下旬)
- インナー:半袖、ノースリーブ
- 靴:スニーカー
10月
適した服装
10月の韓国は、日中の平均気温は約16℃まで下がり、朝晩は10℃前後まで冷え込むこともあります。日によって気温差が大きいため、天気予報をしっかり確認しましょう。
上旬の日中はまだ暖かく過ごせる日もありますが、朝晩は肌寒くなります。
下旬になると、日中の気温も低くなり、本格的な秋を迎えます。日中は長袖やセーターで十分ですが、朝晩は冷え込みが強くなるのでジャケットが必要です。
10月におすすめの服装
- 上着:薄手のジャケット(上旬)、ジャケット(下旬)
- インナー:長袖、ニット
- 靴:スニーカー
11月
適した服装
11月の韓国は日中の平均気温は約7℃まで下がり、朝晩は3℃前後まで冷え込むこともあります。上旬の日中はまだ暖かく過ごせる日もありますが、朝晩は冷え込みが強くなります。ジャケットやコートにマフラー、手袋があると安心です。
下旬になると、日中の気温も低くなり、本格的な冬を迎えます。日によって朝晩は氷点下になることもあるので、ショート丈のダウンジャケットやヒートテックも用意しておきましょう。
11月におすすめの服装
- 上着:コート(上旬)、ショート丈のダウンジャケット(下旬)
- インナー:長袖、ニット
- 靴:スニーカー
- その他:マフラー、手袋、ヒートテック(下旬)
冬(12月~2月)の韓国旅行に適した服装
ソウルの冬は、12月から2月頃まで続きます。韓国の冬は、日本の冬と比べて湿度が低く、同じ気温でも体感温度は低く感じます。シベリア高気圧の影響を受け、北西風が吹き荒れるため、肌を刺すような寒さが特徴です。
気温は日によってマイナス15度まで下がることもあり、漢江が凍結することも珍しくありません。観光を楽しむためにも、旅行前にしっかり防寒対策をしておきましょう。
月 | 平均気温 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 月降水量 |
---|---|---|---|---|
12月 | 1.1° | 5.2° | -2.5° | 86mm |
1月 | -1.5° | 3.2° | -5.7° | 48mm |
2月 | 2.3° | 7.3° | -1.9° | 1mm |
12月
適した服装
12月の韓国は、日中の平均気温は約1℃まで下がり、朝晩は氷点下になる日が増えてきます。上旬の日中はまだ比較的過ごしやすいですが、朝晩は非常に寒くなります。
下旬になると、日中の気温も氷点下になることがあります。真冬の寒さに備え、ロングダウンコートやムートンコートなど厚手の防寒具が必要になります。カイロやヒートテックなどもしっかり活用しましょう。
12月におすすめの服装
- 上着:ロングダウンコート、ムートンコート
- インナー:長袖、ニット
- 靴:スニーカー、ブーツ
- その他:マフラー、手袋、ヒートテック、カイロ
1月
適した服装
1月の韓国は、1年を通して最も寒い季節です。
上旬は、日中の気温も氷点下になる日が多く、真冬の寒さが続きます。ロング丈のダウンジャケットやムートンコートなど、厚手の防寒具が必須です。マフラー、手袋、帽子、耳あて、カイロ、ヒートテックなども活用しましょう。
下旬になると、日中の気温が0℃前後まで上がり、寒さが少し和らぎ始めます。とはいえ依然として冷え込みが強いため、しっかりとした防寒対策は引き続き必要です。
1月におすすめの服装
- 上着:ロングダウンコート
- インナー:長袖、ニット
- 靴:スニーカー、ブーツ
- その他:マフラー、手袋、耳当て・ヒートテック、カイロ
2月
適した服装
2月の韓国は、日中の平均気温は約2℃まで上がり、1月の寒さよりは和らぎます。
ただし上旬は、日中の気温も氷点下になる日が多く、真冬の寒さが続きます。1月と同様に、ダウンジャケットやムートンコートなど、厚手の防寒具が必須です。
下旬になると、日中の気温が5℃前後まで上がり、少しずつ暖かくなる日も増えてきます。しかし、朝晩は依然として冷え込みが強いため、防寒対策は引き続き必要です。
2月におすすめの服装
- 上着:ダウンコート、ムートンコート
- インナー:長袖、ニット
- 靴:スニーカー、ブーツ
- その他:マフラー、手袋、ヒートテック、カイロ
韓国は服装のタブーは基本的にない
韓国では、宗教や文化的にタブーとされる服装は特にありません。
ただし、韓国ソウルは周囲を山に囲まれているため、東京に比べて坂がかなり多いです。
また、地域によっては石畳みの道が多いためヒールだとかなり歩きにくいです。
街中を長時間歩く場合は、ヒールのない靴やスニーカーがおすすめです!
まとめ
韓国は、日本と四季の移り変わりは似ていますが、寒暖差が激しいため、特に冬の旅行には注意が必要です。
旅行前には天気予報をしっかり確認し、季節に合った服装、持ち物で出かけてくださいね。
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